メリット
自由に使える時間が多い
ハイパーに比べ残業や時間外の勉強会、抄読会、学会発表などが少ないので、趣味や飲み会、恋愛など研修以外のことに時間を使える。
当直明けなども早めに帰れることが多い。
上級医が優しい(ゆるい?)
ハイポな研修病院は病院自体が忙しくないことが多いので、上級医も余裕がある。
また、ハイポな病院にはハイポな先生が集まる傾向がある気がする。
以上のことから、研修医に対しても、優しかったり、ゆるい対応をしてくれることが多い。
ハイパーな病院だと昼ごはんを食べないとか普通にあるが、ハイポな病院だと昼寝している先生が良くいる。(研修医、上級医ともに)
とりあえず、2年間の研修期間を無事終えられる確率が高い
労働時間が短くて、労働付加も少ないので、ドロップアウト率が低い。
ハイパーだとうつ病で求職している研修医がちょくちょく出ているイメージ
給料のコスパが良い
定時で上がれることも多いので、サービス残業が少ない。
労働付加に合わせて給料が設定されているわけでないので、仕事の割には給料が良いと感じる場合が多い。
有給が取りやすい
余裕がある勤務内容のため上級医も含め有給が取りやすい。
中には、有休を全消化できるところもある。
デメリット
同期にやる気のある人が少ない
楽だからハイポを選ぶ人が多いので、モチベーションの低い人が多く、同期同士で切磋琢磨的なノリは少ない。
上級医が教育的でない、教育体制が脆弱
例年、研修医のやる気が低めなので、研修医をしっかり教えようという空気感が乏しい。
学会発表や抄読会にも積極的でないので、論文を読む機会や、読み方や発表の仕方を学ぶ機会が少なくなりがち。
自分で勉強をしていかないと、実力がつかないまま2年が過ぎ去ってしまう。
手技の機会が少ない
ハイポな病院は患者数は少なめで、重症患者も少ないので、CV等の機会も少なくなりがち。
また、教育熱心な先生も少ないので、手技の時に呼んでもらえないことも。
まあ、手技に関しては3年目以降に必要なものは何度ものやることになるので、研修医の時にできなくても問題ない。
3年目になったときに実力不足で困りやすい
ハイポ病院だと、入院外来業務は上級医が主にやってくれるので、ゆったり勤務して、勉強をさぼっていても2年を過ごせる。
3年目に専門科を決めると、当然だが担当患者のオーダーやIC、外来、入院中のトラブル対応など自分がメインで対応しなければならないので、経験不足な場合業務に支障をきたす。
基本的には自分より年次の上の先生に相談できるが、上の先生も自分の業務があるので、ある程度は地力が必要。
あと、救急当番は3年目からは研修医と自分しかいなくなるので、最低限の対応はできるようにしておかないと、普通にヤバイ。
まとめ
ハイポで楽するのはいいが、3年目の進路を考慮した生存戦力を立てる必要がある。
正直3年目から自由診療に行く人は初期研修はハイポで全然問題ないと思う。
ただ、3年目以降も保険診療をするつもりであれば、入院管理や救急外来をしないといけないので、プライマリなことは最低限出来るようになっておくほうがあとで困らない。