感染症は何科でも使いますし、救急外来では肺炎や尿路感染、蜂窩織炎などcommonな感染症の対応がよくあります。
感染症の本はたくさん種類があってページ数が少ないものから辞書みたいな分厚さのものまであるので何から読んだらいいかわからなくなると思いますが、自分が読んだ本の中で初学者にもわかりやすいおすすめの本をまとめておきます。
最初は薄い本から全体のアウトラインを勉強して徐々により詳しい本に進んでいくのがお勧めです。
はじめに読むのにおすすめの本
(ガチで感染症、抗菌薬の使い方について分からないって人)
①内科レジデントマニュアル
これは研修医やった必読だとと思います。
感染症のページだけでだいたい10ページから15ページぐらいなのですぐ読めますし、重要なことをぎゅっとまとめたものなので、とりあえず最初に outline つかむ意味でも読んでおくのが良いと思います。
②わかる抗菌薬
陽性球菌とか非定型とか抗酸菌とかの細菌の分類やペニシリン系セフェム系などの抗菌薬の分類、肺炎尿路など各感染症の考え方などを、ざっくり重要なところだけまとめられてます。
感染症ってかなり分量多いので、日常診療でよく使うこととか、「細かいことはいいから、とりあえずざっくりこことここだけ押さえてくれれば、初学者はOK」って感じのスタンスの本で
一通り感染症のアウトラインがつかめて、これからのより細部の勉強を効率的にできるようになると思います。
コスパいい本です。
絶対わかる抗菌薬はじめの一歩―一目でわかる重要ポイントと演習問題で使い方の基本をマスター
初学者向けの本ではありますが分量がそこそこ多くて、抗菌薬の解説が単調に書かれていて、これは通読するのしんどいなと思ったので、買ってませんが一応載せときます。
なんとなく感染症、抗生剤の使い方のアウトラインをつかんでる人にお勧めの本
(内科レジデントマニュアルやわかる抗菌薬は1周読んだ人)
使いこなす抗菌薬
わかる抗菌薬の続編です
わかる抗菌薬+αと、感染症の症例提示があって起炎菌や抗菌薬の選択を一緒に考えていくっていう内容です。
わかる抗菌薬一回読んだ後に読むといいと思います。
こちらも数少ないので分厚くない本なので読みやすいです。
救急外来 ただいま診断中!
感染症の本ではないですが、尿路感染とか肺炎などの救急外来でよく見る感染症の考え方や抗菌薬の選択など分かりやすく書かれているので一読をお勧めします。
救急の勉強にもおすすめです。
感染症プラチナマニュアル Ver.7 2021-2022
コロナ関連のテレビでよく出ている岡先生がまとめられてる本です
内容としては網羅的に様々な感染症について書かれている本ですが分量は少なめでコンパクトにまとめられています。
ポケットサイズと通常の本と同じサイズの二種類があって、自分はポケットサイズで救急外来に持っていって使っていました。
値段も2000円代で安いですし、頻繁に改定されるのがいいところだと思います。
こちらは通読というよりかは臨床現場で調べる用に使っていました。
辞書代わりに使う用(分量多くて網羅的に書いてある本、買って机で眠らせていざとなったら使う)
レジデントのための感染症診療マニュアル 第4版
辞書くらいの分量ありますが、マイナーな感染症までめちゃくちゃ詳しくなっているので頼りになります。
この本は患者の感染症で対応が困った時とかにここで辞書として使うのが良いと思います。
分量が多すぎるので通読には向きません。
負担が1万円以上して高いんですが、結構上の世代の先生もおなじみの一冊として持ってる人が多くて、長年多くの人に使われてる信頼できる本なので困った時の用に早めに買って机に置いておくと長年にわたって役立つと思います。
あと、本能最初に書いて総論の発熱とCRPの考え方のところは、なかなかほかの本には載っていなくて、しかも重要なので、総論だけははじめに通読しておくとよいと思います。
以上おすすめの感染症関連の書籍でした。
雑ですみません。
あと、自分が読んでない本でもわかりやすい本とか新しく出版された本とかあるので
結局は実際に本屋で読んでみて、自分に合いそうなものを買うのが一番いいです。